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「コンクリートが危ない」を読んだら、本当にコンクリートが危なくて驚きました。


インフラにも寿命がある

先日、ガイアの夜明けを見てたんですよ。日本の道路や水道管などのインフラが経年劣化で交換や廃止されているという話です。

暮らしに潜む"危機"を救う!~老朽インフラと闘う技術~

道路の陥没やトンネルの崩落事故など、けっこう耳にしますよねぇ。実はインフラは1度作れば半永久的に使えるわけではなく、メンテナンスや交換が必要なんです。


インフラにまつわる怖い話

そんな日本のインフラの現状を解説してくれる1冊。これを読むと普段の生活が怖くなりますよ。ゆりかもめのレールとかもいつかは崩れるんですよねぇ。僕はこれ、名著だと思ってます。

目次はこちら。土木技術に興味がなくても気になるワードがちらほら。


1 コンクリート構造物に異変
2 コンクリート構造物の寿命
3 腐食する山陽新幹線高架橋
4 コンクリートのがん
5 コンクリートが分解する
6 明るみになった手抜き工事
7 高度成長の負の遺産
8 良質な遺産を残すために
付 分譲マンションへの対策


見出しだけですでに怖い。なかでも僕が驚いたのが新幹線!山陽新幹線高架橋が危機的状況だというのです。著者の言葉が重すぎて新幹線に乗れない。。


山陽新幹線高架橋の現地調査を踏まえて、「ぼくがJR西日本の社長なら、いつ事故が起きるかと心配で夜も眠れないだろう」と語った。

追悼 小林一輔さん、「コンクリートが危ない」と警鐘


施工業者の無責任な工事や未熟な担当者の技量で建築された巨大建築物がそこかしこに存在しています。それらが建築から数十年を経て悲鳴をあげている、というお話です。





危機感をもって生活するために

それを知らずに暮らしている私たちに現場で起こっている出来事を伝える貴重な1冊です。これってプログラムもそうなんです。

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作って終わりではなくて、時間の経過と共に機能追加や変更、環境変化による改善が求められます。ずっと使えるものというのはあり得ません。

常に変わり続けるインフラをどう支えるのか、どうやって今の暮らしを維持し続けるのか、それを考えるきっかけになります。