今日は倫風について書きます

知っていますか?倫風。ある日、突然自宅に届けられる謎の冊子です。

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インターホンが鳴ってでてみたら、知らないおばさんが冊子を配っています、お時間ありますか?みたいな話をして家に置いていきます。この表紙、見たことある人も多いはず。


会員はもとより広く一般の皆様に、多様な角度から倫理に沿った生き方を考える機会、実践のヒントをお届けしています。


なんだかよくわからないし、怪しいので読まずに捨てている人も多いはず。今日はそんな倫風を読んでみて、何が書いてあるのかを解説します!最初に断っておきますが、別に怪しい宗教じゃないですよ。


芸能界の宗教カミングアウトブーム来る?

僕の一押し女優、清水富美加さんが芸能界を引退して出家しました。幸福の科学の宗教家として生きていくらしいです。びっくらポンですねぇ。


日刊スポーツが芸能界の引退を宣言し、幸福の科学での活動に専念することを報道した\。法名(宗教名)は「千眼美子(せんげん よしこ)」

清水富美加


芸能界には他にも新興宗教の信者が多数いるそうで、浄土真宗の檀家である僕は最近びくびくして暮らしています。宗教に関する面白雑学はこちらの一冊をどうぞ!




次は誰がカミングアウトしてくれるんでしょうか。また文春を買うときがやってくるんでしょうか。前買ったのは少年Aの特集記事の時でしたねぇ。単行本が出たときです。懐かしい。

絶歌
元少年A
太田出版
2015-06-11



発売当時は随分話題になったこちらの本。今では誰も覚えていません。図書館に置くのか?本屋で売るべきか?みたいな議論が沸き起こり、日本中でちょっとした議論が起きました。


本書の出版に当たっては遺族のひとりが批判したことに起因し、識者や世論において出版の是非や内容を巡って賛否が割れるなど、様々な反響を呼んだ。被害者の父親は、版元である太田出版に対して抗議しており、速やかな回収を求めた。

絶歌


結局、一部のメディアが騒いだだけで別に何の変化もありませんでしたねぇ。僕はまだ読んでいませんが、いつか読んでみたいです。買うほどの物でもないと思うので図書館で借ります。


実は身近な宗教

何だかんだで信じるも自由、信じないも自由なのでどっちでもいいんですよ。意識されてないですが、西日本は宗教都市が多いですからねぇ。奈良とか京都とか、言ってみれば宗教のために作られた都市です。

日常生活ではみんな宗教を嫌っているし、日々の暮らしでは意識してないです。でも国の成り立ちは宗教と共にあります。

ぶっちゃけカルトやテロ集団じゃなければ、なんでもいいんですよ。宗教に対して、もっと寛容になりましょう。



イスラム教徒の排除も意味がわかりません。下手すれば宗教弾圧ですよ。いいんじゃないですか?隣人がイスラム教徒だなんて。かっこいい。コーラン聞かせて欲しいです。



YouTubeにあったやつなんですが、これとか聞いてみるといいですよ。日本人にはそもそも理解できないからただのBGMです。


倫風って何なの?

で、肝心の倫風です。実はこれ、宗教ではないんですよ。実践倫理宏正会という団体が発行している冊子です。この団体は教祖もいなければ教えもありません。崇拝対象もとくにないです。

もっと言えば倫風を発行している実践倫理宏正会は宗教法人ではなく、社団法人です。


一般社団法人実践倫理宏正会(じっせんりんりこうせいかい)は、一般社団法人。1946年(昭和21年)5月に上廣哲彦によって設立され、1953年(昭和28年)4月1日に社団法人の許可を受けた。一般には朝起会(あさおきかい)の名称で知られている。機関誌「倫風」や関連図書を発行している

実践倫理宏正会


宗教活動みたいなことはしていません。なのになぜ怪しい感じがするのでしょう。活動内容を調べればわかりますが、みんなで早起きして今日も一日頑張りましょう!と声を掛け合っているだけ。全然怪しくないですよねぇ。


毎朝5時から6時まで、爽快な朝の大気のなか、全国の朝起会場で一斉に行なわれる朝起会では、参加者全員が『朝の誓』を唱和して、今日一日の明るく元気で積極的な活動を誓い合います。

朝起会


↑みなさんご存知の朝活です。丸の内あたりで見るやつですね。スタバで見る光景となんら変わりません。

で、朝起会では何が行われているのかがわかる動画です。見てみてください。宗教と言うよりも「保守的な道徳教育推進派」みたいな印象です。公立校の先生とかこういうの好きそう。



たぶん集団で集会のために集まったり、家を回って勧誘をしてるのが宗教っぽく見えるんでしょうね。急に家に訪ねてくるなんて怪しさ爆発ですから。


倫風には何が書いてあるのか

うちにも当然のように倫風が配られます。いらないですと断っても、置いておきますので見てくださいみたいな感じでポストに入れられます。

これまでまともに読んだことがなかったのですが、何にでも興味を持つ性格なので読んでみました。結論からいうと別にヤバくもなんともありませんでした。

こちらが最新の4月号の見出しです。こちらから試し読みできます。

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全然ヤバくありませんよね。婦人雑誌の最新号です、と言われたらはいそうですか、って感じです。落ち着きと清潔感のあるデザインで僕は好印象。

サイトを見ると、宇宙とか自然とか書いてあるのがどことなくスピリチュアルっぽいですね。気になるのはそれくらいです。

原発廃止とかワクチンやめろ、みたいな狂ったことも書いてありませんでした。どっちかというと最近のネットで書かれている〇〇反対運動の方がよっぽど宗教っぽい。


ぱっとみ普通の冊子ですよね

僕が読んだのは2月号でした。そのときの特集は「父親中心の家庭をつくろう」です。家庭を平穏に保つための心掛けが書いてあります。

平たく言えば家長を敬い、それを支える家庭生活を営めば家族が幸せになれる、というものです。どこにも宗教っぽいことは書いてありませんでした。

僕が読んだ号ではプロレスラーの武藤、AKBメンバーのインタビューとかも載ってます。いたって普通。たぶん倫風を知らない人が読んだら、年配向けの生活雑誌のような印象を受けるはず。

ヤバそうだと言えるのは、母親の負担が当然のように書かれていること。夫よりも早く起き、食事や身の回りの世話をして、子供の面倒を全て引き受け、それでも泣き言ひとつ言わずに我慢を貫け、みたいなことが書いてありました。とってもスパルタ!

あなたの頑張りと我慢が家庭を平和にする!みたいなことが書いてあります。バリバリのキャリア志向の女性が読んだらふざけんな、みたいな内容です。

男も平等に家事育児を行うべき、とか考える人にはツラい冊子ですね。僕はまぁ、各家庭によるよなぁとしか思いませんが。


実践倫理って何よ?

倫風を発行している実践倫理ってなんなんでしょう?サイトを見てみるとけっこういろいろ書いてあります。


一般社団法人 実践倫理宏正会は、明るく元気な家庭の確立を通じて、万人が共に幸福に暮らせる未来を目指す、社会教育関係団体です。

実践倫理宏正会とは


とのこと。サイトを見てみると、けっこう抽象的な書かれ方をしていますが、他者への感謝と共栄のための心がけ、みたいな感じでしょうか。