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その圧力に苦しむとき

逃げ恥とかタラレバとか、社会や親の圧力でこうしなければダメ、こうするべき、みたいな思い込みを解き放つ系の作品が注目されています。

今年はもっと突っ込んで、親子関係に焦点を当てた作品がヒットする感じ。キーワードは毒親です。


毒親(どくおや、英:toxic parents)とは、過干渉などによる児童虐待によって、一種の毒のような影響を子供に与える親のこと。母の場合は毒母(どくはは、どくぼ)、毒ママ(どくママ)と称される。また、父の場合は毒父(どくちち、どくふ)、毒パパ(どくパパ)と称される。毒母の別名として、モラ母(モラはは)と称されることもある。

毒親



キレる私をやめたいのあらすじ

親からの歪んだ要求を突きつけられ、私物のように扱われてきた子供が成長するとどうなるか。子供時代のつらい過去に対する葛藤と解放がこの作品のテーマです。


理性を取り戻したあとに毎回、自己嫌悪。
私って、本当にダメな人間なんだ…。
いいえ、違うんです。
あなたは傷つきすぎているから、キレてしまうのです。
キレることに苦しんでいた私が、穏やか生活を手に入れるまで――。


母親の過剰すぎる干渉と父親の無関心という環境で育った作者が、ふとしたことで夫にキレて掴みかかったり物を投げたりして、家庭環境を崩壊寸前まで追い込んだ自分を変えたい!と奮闘する話です。





なんで自分がキレるのかわからない人へ

僕はキレることがなくて親との関係もとくに悪くはないです。でも妻は親との関係が悪く、この作者のように突然キレて僕を殴ったり物を投げたりをよくしていました。

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妻いわく、家庭環境やキレてるときの心情が作者とほぼ同じとのこと。他人から見れば理解不能な怒りと暴力の理由がここにあると言います。


親に心を傷つけられたすべての人へ

これ、読んでください。親からの理不尽な暴力で子供時代をダメにされた人はとくにおすすめ。なぜ自分がこんなにも苦しいのか、それは親に原因があります。

親との距離の取り方や接し方、自分の心をいかにして平穏に保つかといった数々の方法が紹介されています。実際にうちの妻もカウンセリングに通うようになって落ち着きを取り戻しました。

親を捨てることは悪くないと背中を押してくれる1冊です。著者の別の作品を読んでからこちらを読めば、さらに親との関係が自分に与えた悪影響を認識できるはず。





子育て本としてもおすすめ

子供のいる家庭はどんなふうに子育てをしたらいいのかに悩んでいると思います。そんな悩みにもこの作品は答えてくれます。



どんな親なら子供を健やかな育てられるのか、それを知るために読んでみるといいです。マンガなので40分ほどで読めます。


親なんてただの人間ですよ

今年のキーワードは毒親です。愛を乞う人のテレビ放送もありましたからねぇ。間違った親子関係はどこかで絶ちきらなくてはいけません。

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NHKはさっそくこのテーマに切り込んでいますね。

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母の呪縛から逃れようとする娘と、暴走していく母の火花の散るようなバトル。


今年は毒親ブームが来ますよ!とにかくおすすめのこの作品、読んでみてください!